
株式会社 ダブルスタンダード はビッグデータ処理に強みを持つ企業だ。
この記事では株式会社ダブルスタンダードの財務データをもとに企業研究を行う。
目次
【4 steps 企業研究】5分でわかる株式会社ダブルスタンダード
株式会社ダブルスタンダード(以下: ダブルスタンダード)はビッグデータ処理に強みをもつ企業だ。
ダブルスタンダードの事業内容
ダブルスタンダードは以下の2つの事業を展開している。
- ビッグデータ関連事業
- サービス企画開発事業
ビッグデータ関連事業
当事業では、企業内でバラバラに存在するデータを収集・抽出・加工し、顧客の要望に合ったデータへと昇華させるサービスを提供する。
- 取得情報活用型サービス
- PDF情報活用型サービス
- 顧客DB活用型サービス
- 帳票型サービス | チラシ活用型サービス
サービス企画開発事業
当事業では、ビッグデータ処理技術を基盤に、顧客企業のサービス運営、マーケティング活動をサポートする。
- WEB変更検知
- リアルタイム情報取得
- データ解析サポート
- その他データ活用
【Step 1】損益計算書からダブルスタンダードの収益性をみる
損益計算書の数字からダブルスタンダードの収益性を見てみよう。
きれいな右肩上がりだ
事業の成長力がにじみ出ている。
ダブルスタンダードの収益性指標
ここ5年の売上総利益率の推移は下降傾向だ。
売上高の拡大に伴う原価の増加だ。
やや上昇傾向だ。
売上高の増加に伴う販管費の増加はない。
反対に、販管費は減少している。
ストック型ビジネスの特徴が顕著に表れている。
2016年3月期に大きく低下したがその後は上昇傾向にある。
数値的には大いに優秀なROAだ。
集めた資本を非常に効率的に活用している。
ROAの内訳である売上高事業利益率と総資本回転率は上図の通りだ。
2019年3月期の売上高事業利益率は31.15%。
2019年3月期の総資本回転率は129.56%だ。
これを見るとROAの向上は総資本回転率の上昇によるものだ。
数字通り130%の力を発揮して事業に取り組んでいる。
※ROA=売上高事業利益率*総資本回転率
※事業利益=営業利益+営業外収益
【Step 2】貸借対照表からダブルスタンダードの安全性をみる
株主資本は驚異的なスピードで増加している。
貸借対照表の数字からダブルスタンダードの安全性を見てみよう。
ダブルスタンダードの安全性指標
直近の自己資本比率は79.28%。
望ましいとされる理論値は30%から40%だ。
したがって、ダブルスタンダードの自己資本比率は非常に安全な水準だ。
直近の固定長期適合率は13.52%。
望ましいとされる理論値は100%以下だ。
したがって、ダブルスタンダードの固定長期適合率は非常に安全な水準だ。
直近の流動比率は431.92%。
望ましいとされる理論値は100%以上だ。
したがって、ダブルスタンダードの流動比率は非常に安全な水準だ。
直近の当座比率は428.54%。
優良とされる理論値は120%以上だ。
したがって、ダブルスタンダードの流動比率は優良水準だ。
【Step 3】損益計算書と貸借対照表からダブルスタンダードの資産効率性をみる
損益計算書と貸借対照表の数字からダブルスタンダードの事業効率性を見てみよう。
ダブルスタンダードの効率性指標
直近の手元流動性比率は7.07倍だ。
月の売上高の約7倍の現預金を有している。
約16億5800万円だ。
この金額が多いか少ないかは意見が分かれるところだ。
他方で、成長産業であるビッグデータ解析業界の経営環境を考えれば妥当な金額だと考えられる。
2019年3月期の買入債務回転期間は約25日。
収入が早く、支出が遅いとても理想的な資金繰りだ。
売上債権回転期間の短さはストック型ビジネスの特徴といえる。
【Step 4】キャッシュフロー計算書からダブルスタンダードのお金事情をみる
ダブルスタンダードの直近のキャッシュ・フロー(以下: CF)の数値を見てみよう。
ダブルスタンダードのキャッシュフロー
営業活動によるCFは大きなプラス、投資活動によるCFはマイナス、財務活動によるCFはマイナスだ。
フリーCFは大きなプラスだ。
素晴らしいCFの推移だ。
営業活動で大きく稼ぐ体制が整っている。
2016年3月期に調達した資金がしっかりと効果を発揮したと言える。
【4 steps 企業研究】まとめ
ダブルスタンダードは稼ぐ力が非常に強い企業だ。
また企業としての安全性も抜群に高い。
資産効率性も高く、CFも良好だ。
非常に優秀な経営と営業活動を行っている企業だ。
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