
株式会社エルテスはデジタルリスク[1]ソリューションを提供するテクノロジー企業だ。
リスク検知に特化したビッグデータ解析ソリューションを強みに持つ。
この記事では株式会社エルテスの財務データをもとに企業研究を行う。
[1] 情報漏えい、サイバーアタック、インターネットにおける風評被害、SNSにおける炎上など
目次
【3 steps 企業研究】5分でわかるエルテス株式会社
株式会社エルテス(以下: エルテス)はリスク検知に特化したビッグデータ解析と強みとするテクノロジー企業だ。
展開している事業は主にデジタルリスク事業、AIセキュリティ事業の2つ上図の通りだ。
【Step 1】損益計算書からエルテスの収益性をみる
損益計算書の数字からエルテスの収益性を見てみよう。
売上高と売上総利益は順調に伸びている。
営業利益は下降傾向だ。
前年比成長率は上図の通りだ。
売上高と売上総利益の成長率は落ちている。
営業利益は大きく減少している。
2019年2月期の売上総利益率は61.61%。
事業自体は非常にうまみがある。
2019年2月期の売上高営業利益率は2.35%。
ビジネスとして稼げていない。
企業の稼ぐ力が弱くなっている。
【Step 2】貸借対照表からエルテスの安全性をみる
次は貸借対照表の数字から安全性を見ていく。
直近の株主資本比率は85.98%。
一般的に30%から40%が望ましい水準だ。
したがってエルテスの株主資本比率の安全水準だ。
直近の固定長期適合率は25.79%。
固定長期適合率は100%以下が望ましいと言われる。
したがって固定長期適合率も安全水準だ。
直近の流動比率は678.80%だ。
流動比率は100%以上が望ましい水準だ。
したがって流動比率も安全水準だ。
【Step 3】キャッシュフロー計算書からエルテスのお金事情をみる
直近のキャッシュ・フロー(以下: CF)の数値を見てみよう。
営業活動によるCFはプラス、投資活動によるCFはマイナス、財務活動によるCFはプラスだ。
フリーCFはマイナスだ。
フリーCFはマイナスだが、営業CFがプラスなのでビジネスとしては成立している。
稼ぐ力を強化するための準備期間といったところだ。
まとめ
エルテスは企業としての安全性が高い。
フリーCFはマイナスだが、営業CFはプラスで、かつ投資もできている。
投資をいかに営業利益の増加につなげるかが課題だ。
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この記事を機に読者の皆様自身の視点を得られたら幸いだ。
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本記事で使った資料
株式会社エルテス 2019年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社エルテス 平成30年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社エルテス 平成29年2月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)