
三菱商事株式会社は日本が誇る大手総合商社だ。
この記事では三菱商事株式会社の財務データをもとに企業研究を行う。
目次
【3 steps 企業研究】5分でわかる三菱商事株式会社
三菱商事株式会社(以下: 三菱商事)は日本トップの総合商社だ。
展開している事業は上図の通りだ。
三菱商事は2019年3月期からIFRS第15号を適用したため収益と原価が爆増している。
この点を注意しながら企業研究を行う。
【Step 1】損益計算書から三菱商事の収益性をみる
損益計算書の数字から三菱商事の収益性を見てみよう。
先述の通りIFRS第15号適用のため、ここでは売上総利益と営業利益をみる。
売上総利益と営業利益は増加傾向だ。
前年比成長率は上図の通りだ。
素晴らしい成長率だ。
2019年3月期の売上総利益率は12.34%。
これもIFRS第15号適用による分母の収益が倍近く増加したためだ。
実質的には前年の売上総利益率と同水準だ。
2019年3月期の売上高営業利益率は3.63%。
売上総利益率と同じ理由でこれも実質的には前年の売上高利益率と同水準といえる。
【Step 2】貸借対照表から三菱商事の安全性をみる
次は貸借対照表の数字から安全性を見ていく。
直近の株主資本比率は34.45%。
一般的に30%から40%が望ましい水準だ。
したがって三菱商事の株主資本比率の安全水準だ。
直近の固定長期適合率は90.95%。
固定長期適合率は100%以下が望ましいと言われる。
したがって固定長期適合率も安全水準だ。
直近の流動比率は136.58%だ。
流動比率は100%以上が望ましい水準だ。
したがって流動比率も安全水準だ。
【Step 3】キャッシュフロー計算書から三菱商事のお金事情をみる
直近のキャッシュ・フロー(以下CF)の数値を見てみよう。
営業活動によるCFはプラス、投資活動によるCFはプラス、財務活動によるCFはマイナスだ。
フリーCFはプラスだ。
素晴らしいCFだ。
営業活動で稼ぎ、かつ資金を投資に回している。
まとめ
三菱商事は強い企業だ。
営業活動の稼ぎが良い。かつ企業としての安全性も高い。
投資もしっかりできて、フリーCFもプラスだ。
このサイトでは5分でわかる企業研究レポートを書いている。
三菱商事以外の総合商社を分析した企業研究レポートはこちらを見てほしい。
各指標の意味を知りたい人はこの記事をチェックしてほしい。
この記事を機に読者の皆様自身の視点を得られたら幸いだ。
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