
株式会社ミロク情報サービスは業務ソフトウェアの開発・販売を行う企業だ。
この記事では株式会社ミロク情報サービスの財務データをもとに企業研究を行う。
目次
【3 steps 企業研究】5分でわかる株式会社ミロク情報サービス
株式会社ミロク情報サービス(以下:ミロク情報サービス)は業務ソフトウェアの開発・販売を手掛ける企業だ。
特に、会計事務所への業務ソフトの販売を強みとしている。
【Step 1】損益計算書からミロク情報サービスの収益性をみる
損益計算書の数字からミロク情報サービスの収益性を見てみよう。
売上高、売上総利益、営業利益はともに堅調に増加している。
前年比成長率は上図の通りだ。
ここ4年の成長率は非常に優れている。
2019年3月期の売上総利益率は63.71%。
事業として大変素晴らしい数値だ。
2019年3月期の売上高営業利益率は16.50%。
良好な数値だ。
売上高営業利益率の推移からも効率的な企業経営を行えている。
【Step 2】貸借対照表からミロク情報サービスの安全性をみる
次は貸借対照表の数字から安全性を見ていく。
直近の株主資本比率は45.08%。
一般的に30%から40%が望ましい水準だ。
したがってミロク情報サービスの株主資本比率の安全水準だ。
直近の固定長期適合率は54.25%。
固定長期適合率は100%以下が望ましいと言われる。
したがって固定長期適合率も安全水準だ。
直近の流動比率は293.16%だ。
流動比率は100%以上が望ましい水準だ。
したがって流動比率も安全水準だ。
【Step 3】キャッシュフロー計算書からミロク情報サービスのお金事情をみる
図
2019年3月期のキャッシュ・フロー(以下: CF)の数値を見てみよう。
営業活動によるCFはプラス、投資活動によるCFはマイナス、財務活動によるCFはプラスだ。
フリーCFはプラスだ。
積極的な投資を行う企業によくみられるCFの状態だ。
2019年3月期の財務活動によるCFのプラス要因は金融機関からの長期借入、新株予約権付社債の発行だ。
投資活動によるCFでは無形固定資産の取得に資金が使われているが、調達した資金の具体的な使い道について記載はなかった
主力製品の改良やクラウドサービスシリーズの開発に資金が使われていると考えられる。
まとめ
ミロク情報サービスは稼ぐ力が強い。
その要因は会計事務所と地域金融機関とのパートナーシップ関係を構築した営業活動だ。
会計事務所や地域金融機関とともにユーザー企業にアクセスできる。
そのため新規顧客開拓コストを抑えられ、改題解決に注力した提案営業が行える。
このような営業活動を維持するために必要な開発体制や組織体制、子会社の専門性の強化に投資を行っている。
キャッシュを稼ぐ好循環が生まれている。
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この記事を機に読者の皆様自身の視点を得られたら幸いだ。
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