
ネットワンシステムズ株式会社は独立系のシステムインテグレーターだ。
この記事ではネットワンシステムズ株式会社の財務データをもとに企業研究を行う。
目次
【4 steps 企業研究】5分でわかるネットワンシステムズ株式会社
ネットワンシステムズ株式会社 (以下: ネットワンシステムズ)は独立系のシステムインテグレーターだ。
元々三菱商事系だったが現在は資本関係を解消している。
【Step 1】損益計算書からネットワンシステムズの収益性をみる
損益計算書の数字からネットワンシステムズの収益性を見てみよう。
2016年3月期を境に売上高、売上総利益、営業利益、事業利益はともに増加傾向だ。
成長率は上図の通りだ。
2017年3月期から良好に成長している。
特に営業利益率の成長が優秀だ。
ネットワンシステムズの収益性指標
2019年3月期の売上総利益率は24.40%だ。
2016年3月期を境に上昇している。
2019年3月期の売上高営業利益率は7.15%だ。
素晴らしい上昇傾向にある。
【Step 2】貸借対照表からネットワンシステムズの安全性をみる
株主資本は増加傾向だ。
貸借対照表の数字からネットワンシステムズの安全性を見てみよう。
ネットワンシステムズの安全性指標
直近の自己資本比率は53.09%。
望ましいとされる理論値は30%から40%だ。
したがって、ネットワンシステムズの自己資本比率は安全水準だ。
直近の流動比率は227.52%。
望ましいとされる理論値は100%以上だ。
したがって、ネットワンシステムズの流動比率は望ましい水準だ。
直近の当座比率は133.95%。
優良とされる理論値は120%以上だ。
したがって、ネットワンシステムズの当座比率は優良水準だ。
直近の固定長期適合率は18.14%。
望ましいとされる理論値は100%以下だ。
したがって、ネットワンシステムズの固定長期適合率は安全水準だ。
【Step 3】損益計算書と貸借対照表からネットワンシステムズの事業効率性をみる
損益計算書と貸借対照表の数字からネットワンシステムズの事業効率性を見てみよう。
ネットワンシステムズの効率性指標
2019年3月期のROAは10.63%だ。
良好な数値だ。
順調に上昇している。
ROAの内訳である売上高事業利益率と総資本回転率は上図の通りだ。
2019年3月期の売上高事業利益率は7.34%。
2019年3月期の総資本回転率は144.97%だ。
総資本回転率は150%前後を維持している。
注目すべきは売上高事業利益の上昇だ。
ROAの上昇要因は売上高事業利益率の改善にある。
※ROA=売上高事業利益率*総資本回転率
※事業利益=営業利益+営業外収益
【Step 4】キャッシュフロー計算書からネットワンシステムズのお金事情をみる
2019年3月期のキャッシュ・フロー(以下: CF)の数値を見てみよう。
営業活動によるCFはプラス、投資活動によるCFはマイナス、財務活動によるCFはマイナスだ。
フリーCFはプラスだ。
素晴らしいCFだ。
営業活動で稼ぎ、投資活動にキャッシュを回している。
良好な循環にある。
【4 steps 企業研究】まとめ
ネットワンシステムズは稼ぐ力を大幅に改善した。
安全指標も良好で、CFの状況も健全だ。
もっと調べたい読者様向け
当サイトでは以下の業種の企業研究レポートを掲載している。
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本記事で使った資料
ネットワンシステムズ株式会社 2019年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
ネットワンシステムズ株式会社 平成30年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
ネットワンシステムズ株式会社 平成29年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
ネットワンシステムズ株式会社 平成28年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)