
日本ユニシス株式会社は日本のシステムインテグレーターだ。
この記事ではユニシス株式会社の財務データをもとに企業研究を行う。
目次
【3 steps 企業研究】5分でわかる日本ユニシス株式会社
ユニシス株式会社(以下: ユニシス)は日本のシステムインテグレーターだ。
さまざまな業種のシステム構築・保守・運用を手掛けている。
展開している事業は上図の通りだ。
【Step 1】損益計算書からユニシスの収益性をみる
損益計算書の数字からユニシスの収益性を見てみよう。
売上高、売上総利益、営業利益はともに増加傾向だ。
前年比成長率は上図の通りだ。
特に営業利益の成長率が良い。
2019年3月期の売上総利益率は24.47%。
売上総利益率は上昇傾向だ。
原価削減の企業努力が表れている。
2019年3月期の売上高営業利益率は6.90%。
売上高営業利益率も上昇傾向だ。
販管費削減の企業努力がみられる。
しかし、まだまだ収益性が高いとはいえない。
現状はまだ改善途中であるといえる。
【Step 2】貸借対照表からユニシスの安全性をみる
次は貸借対照表の数字から安全性を見ていく。
直近の株主資本比率は49.54%。
一般的に30%から40%が望ましい水準だ。
したがってユニシスの株主資本比率の安全水準だ。
直近の固定長期適合率は66.55%。
固定長期適合率は100%以下が望ましいと言われる。
したがって固定長期適合率も安全水準だ。
直近の流動比率は171.94%だ。
流動比率は100%以上が望ましい水準だ。
したがって流動比率も安全水準だ。
【Step 3】キャッシュフロー計算書からユニシスのお金事情をみる
2019年3月期のキャッシュ・フロー(以下: CF)の数値を見てみよう。
営業活動によるCFはプラス、投資活動によるCFはマイナス、財務活動によるCFはマイナスだ。
フリーCFはプラスだ。
素晴らしいCFの推移だ。
営業活動で得たキャッシュを投資活動と配当金や借入金の返済に充てている。
健全な企業活動が実行されている。
まとめ
日本ユニシス株式会社は健全な企業活動を行っている。
安全性指標はすべて良好な数値だ。
CFも非常に健全だ。
課題は収益性の向上だ。
売上総利益率はシステムインテグレーターとしては悪くない。
販管費の削減を通じて、売上高営業利益率の向上が課題だ。
このサイトでは5分でわかる企業研究レポートを書いている。他のレポートもぜひとも読んでほしい。
各指標の意味を知りたい人はこの記事をチェックしてほしい。
この記事を機に読者の皆様自身の視点を得られたら幸いだ。
もっと調べたい読者様向け
当サイトでは以下の業種の企業研究レポートを掲載している。
オススメ動画
本記事で使った資料
日本ユニシス株式会社 2019 年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
日本ユニシス株式会社 平成30 年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
日本ユニシス株式会社 平成29 年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
日本ユニシス株式会社 平成28 年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)