金融・投資・証券分析用語辞典

RTC (アール・ティー・シー)

RTC ( Resolution Trust Corporation )とは、アメリカで貯蓄貸付組合の不良債権の回収、処理を行うために政府の出資で設立された資産管理会社です。

日本語では、整理信託公社と呼ばれています。

 

アルゴリズム取引

アルゴリズム取引 (algorithmic trading)とは、あらかじめ決められたアルゴリズムにしたがって、機械的に売買する取引手法です。

アルゴリズム取引は、一般的には、マーケットの動向を加味しつつ、最適な価格、取引量、タイミングで自動的に発注することを指します。

マーケットの動向とは、具体的に、市場参加者の売買動向、政治関連のイベント、貿易関連のイベント、企業の業績イベント、発表される経済指標等です。

マーケットの動向に加え、自身の注文による市場への影響等を推定しつつ、注文を連続的に行う自動発注します。

ROCE (アール・オー・シー・イー)

ROCE (return on capital employed)とは、利益を投下資本で割った数値です。

投下資本が効率的に使われているかを示す指標です。

日本語では、投下資本利益率、あるいは、使用資本利益率と呼ばれます。

計算式は、次の通りです。

ROCE = 利益 ÷ 投下資本

利益には、税引き後の営業利益、または、事業利益を使います。

備考1: 事業利益 = 営業利益 + 金融収支

 

投下資本には、有利子負債に、自己資本、または株主資本、もしくは純資産を足した数値を使います。

また、投下資本は一般的に、期首・期末平均値を使います。

投下資本 = 有利子負債 + 自己資本 or

投下資本 = 有利子負債 + 株主資本 or

投下資本 = 有利子負債 + 純資産

ROS (アール・オー・エス)

ROS (return of sales)とは、売上高に対する利益の割合です。

日本語では、売上高利益率と呼ばれます。

分子の利益には、売上総利益、営業利益、事業利益、計業利益、当期純利益が用いられます。

計算式は以下の通りです。

ROS = 利益 ÷ 売上高

企業の決算短信では、分子に営業利益を使った、売上高営業利益率を開示しています。

売上高営業利益率は、企業の稼ぐ力を表すとされる指標です。

2社以上の企業を比較するとき、他の条件が同じならば、利益率は高ければ高い方が良いです。

ただ、産業や業種によって、利益率は大きく異なるので、他業種間の比較では注意が必要です。

ROA (アール・オー・エー)

ROA (return of asset)とは、事業利益を総資産で割った数値です。

企業の事業効率性を判断する際に使う指標の1つです。

計算式は以下の通りです。

ROA = ( 営業利益 + 金融収支 ) ÷ 総資産

備考1: ROA = 事業利益 ÷ 総資産

備考2: 事業利益 = 営業利益 + 金融収支

分母の総資産の数値は、一般的に、期首・期末平均値を使います。

ROAは分解できます

ROAは、売上高事業利益率と総資本回転率に分解することができます。

ROA = 売上高事業利益率 × 総資本回転率

このように分解することによって、企業の事業の特徴を把握することができます。

ROAの使い方

ROAは、主に企業分析、事業分析のときに使われます。

現在の事業の特徴を把握し、事業戦略を構想する際の判断材料に利用します。

ROE (アール・オー・イー)

ROE (return of equity)とは、当期純利益を株主資本で割った数値です。

企業の収益性を評価する指標の1つです。

ROE単体の数値に限れば、高ければ高い方が良いとされます。

日本語だと、株主資本利益率と呼びます。

計算式は以下の通りです。

ROE = 当期純利益 ÷ 株主資本

分母の株主資本は、一般的には、期首・期末平均を使います。

ROEは分解できます ← デュポン分解

ROEは、下記のように分解できます。

ROE = 売上高当期純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ

売上高当期純利益率は、企業のビジネスが、どれだけの効率的に稼いでいるかを表します。

総資産回転率は、企業がどれだけ手元の資本を有効活用しているのかを表します。

財務レバレッジは、企業が、自身のビジネスにどれだけレバレッジをかけているのかを表します。

ROEの使い方

ROEは、主に2つの場面でよく使われます。

1つは、株式投資のときの投資判定材料として使われます。

2つ目は、実際の企業経営のときの経営判断の材料として使われます。

共通している点は、企業の状況を把握するのに有効活用できるという点です。

ROEを分解することで、企業が展開しているビジネスモデルが、薄利多売なのか高収益なのかや、財務リスクはどの程度なのかを、数値的に把握することができます。

RMBS (アール・エム・ビー・エス)

RMBS (residential mortgage-backed securities)とは、MBSの一種で、元利返済金の対象となる債権が住宅ローンであるものを指します。

住宅ローン債権担保証券とも呼ばれています。

一般的には、住宅ローンの性質や債権の小口分散効果による高い信用力と、国債より高い利回りが両立している点が魅力とされています。

MBS (エム・ビー・エス)

MBS (mortgage-backed securities)とは、不動産担保融資債権を裏付けにして発行された証券です。

モーゲージ証券とも呼ばれます。

不動産担保融資債権とは、金融機関が保有する、オフィスビルやショッピングセンターなどの商業不動産への融資や住宅ローンの債権です。

MBS組成の流れ

まず住宅ローンの貸し手が、自らが保有する住宅ローン債権を証券発行体に売却します。

次に、証券発行体は、買い取った住宅ローン債権をもとにして、MBSを発行します。

最後に、元利金支払いの保証によって信用力・格付けを高められたうえで、投資家に販売されます。

銀行にとってのメリット

MBSがあることによって、お金を貸す銀行にとって、貸出先がお金を返さないリスクを負わなくなります。

なぜなら、債権をMBS発行体に売ることで、お金を回収できるからです。

発行体にとってのメリット

発行体は、一般的に、投資銀行や証券会社になります。

投資銀行や証券会社にとって、証券発行の流れが完成されてあるため、安定して証券販売による手数料を稼ぐことができます。

また、MBSは通常、政府系金融機構の保証によって高い格付けと信用力が付与されます。

この点も、投資家への販売も比較的容易に行えます。

投資家にとってのメリット

MBSは、高い格付けによる強い信用力がある一方で、米国債などの安全資産より高い利回りで発行されます。

したがって、投資家のメリットは、安全資産とほぼ同程度のリスクで、より高い利回りを得ることが可能るという点です。

RSI (アール・エス・アイ)

RSI (relative strength index)とは、現在の株価は割高なのか、割安なのかを判断するときの使われる指標です。

過去の株価データをもとに算出される代表的なテクニカル指標の1つです。

相対力指数とも呼ばれています。

例えば、RSIの値が30%以下になると買い、70%以上になると売りのタイミングとするなどが代表的な活用方法です。

R&D投資 (アール・アンド・ディー投資)

R&D投資 (Research and Development Investment)とは、企業が製品やサービスの研究開発に投下する資本です。

研究開発投資とも呼ばれます。

ここでいう研究とは、新規の科学的、技術的な調査です。

また、開発とは、生産開始前における、新規あるいは大幅に改良された研究成果や知識の応用のことです。

研究開発の流れを見てみると、

  1. アイディア化・コンセプト化
  2. 実現可能性をチェックして開発開始
  3. 試供品の販売

というような流れになります。

この流れのなかで投下される資本がR&D投資です。