物価安定を確認する方法 物価の安定はFed の使命

物価安定を確認する方法

Fed の使命のひとつに物価の安定があるんですが、じゃあどうやって物価が安定しているのかを確認する方法を紹介したいと思います。

物価安定の確認する方法

答えは、「物価に関する統計指標を見る」です。

物価に関する統計指標は次の3つ。

  • 生産者物価 ( PPI )
  • 消費者物価 ( CPI )
  • 個人消費支出デフレーター ( PCE )

1つづつ見ていきましょう。

まずは、生産者物価 ( PPI ) を見てみよう。

生産者物価 (以下: PPI ) とは、アメリカ国内の製造業者の販売価格の指数です。

英語だと、producer price index。頭文字をとってPPI。

 

PPIは、約27,000の業者から約95,000品目の販売価格を調査して算出されます。

 

PPIは、段階別に、

  • 最終需要
  • 中間需要・加工品
  • 中間需要・未加工品
  • 中間需要・サービス

と、4種類あるんですが、

マーケット関係者が(つまり皆さんが)、一番注目しているのは最終需要です。

 

ただ、ひとつPPIには問題があって、

その問題とは、食品とエネルギーの価格なんですが、

どう問題かというと、食品とエネルギーの価格って季節によって価格がとても高くなったり、まあまあ安くなったりと、超不安定なのです。

 

なので、皆さん、最終需要PPIを見るときに、食品とエネルギー価格を除いた数値を見るんです。

この食品とエネルギー価格を除いた数値を、コア・インフレ率とか、基礎インフレ率と呼びます。

PPIは、アメリカの労働省労働統計局が月次で発表していて、当月の数値は翌月の15日前後に発表されるんだ。

例えば、8月のPPIは9月の15日前後という感じです。

次に、消費者物価 ( CPI ) を見てみよう。

消費者物価 (以下: CPI ) とは、アメリカ国内の消費者にとっての、小売り・サービス価格の指数です。

要するに、消費者にとっての物価水準を数値化したものです。

英語では、Consumer price index 、頭文字をとってCPIって呼ばれています。

 

CPIの調査対象なんですが、なんと、アメリカの87ヵ所の都市区域の約6,000の住宅と約23,000店のデパート、スーパー、小売店で、約80,000人の3,000の品目を集計しています。

つまり、全アメリカ人口の約88%をカバーしています。

 

CPIも、アメリカの労働省労働統計局が月次で発表していて、当月の数値は翌月の15日前後に発表されます。

 

よくニュースとかで、インフレ率とか物価上昇率とか言うときは、このCPIが前月比、前年同期比で何パーセント上昇、下落したかを言っています。

CPIにも、PPIと同じように、食品とエネルギー価格を除いたコア・インフレ率があります。

マーケットに参加している皆さんは、CPIのコア・インフレ率に注目しています。

政治家にも非常に注目されている指標で、議会でもたびたび議論されます。

メディアでも良く取り上げられます。

経済専門家も、CPIを使って議論を展開しています。

最後に、近年一番注目されていると言っても過言ではない個人消費支出デフレーター( PCE ) を見てみよう。

なぜ個人消費支出デフレーター (以下: PCE ) が一番注目されているのか。

それは、アメリカの金融政策を決める会(FOMC)に参加しているFRBが、資料作成の時に使っている指標だからです。

FOMCやFRBって何?って思った方は、以下のコンテンツをご覧ください。

Fed, FRB, FOMC とはいったい何?

ちなみにその資料は半期に一度作られて、議会に提出されます。

したがって、議会でも議論されます。

 

で、FRBにどういう風に使われたかというと、「長期の目標及び政策戦略」のなかで、「インフレの長期的な目標をPCE2%とする」と使われました。

アメリカ経済の動向を把握するための指標として使われていますね。

 

CPIとPCEって、同じような感じがしますが、実は色々違いがあります。

どう違うかというと、まずそもそも発表機関が違います。

PCEは商務省経済分析局が発表しています。

PPIとCPIはともに労働省労働統計局が発表しています。

他に、

  • 計算方式
  • 対象品目
  • 対象品目に対するウェイト

に違いがあります。

 

PCEは月次で発表されていて、当月の数値が翌月の下旬に発表される。

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