世界経済の動向 総合商社4社はこう見ていた

世界経済の動向 総合商社4社はこう見ていた

世界経済の動向 を、総合商社4社の四半期報告書から調べてみた。

取り上げる企業は以下の通り。

  • 三菱商事
  • 伊藤忠商事
  • 三井物産
  • 住友商事

三菱商事

当第1四半期連結期間の経済環境は、先進国を中心とした内需に支えられ成長こそ見られましたが、グローバルに減速感を示すシグナルが徐々に灯り始め、世界経済は緩やかに反転の兆しを示しつつあります。当面この傾向が続くと考えられ、特に下方リスクとなり得る通商問題や地政学の動向、中国経済の先行きなどを注視しています。

出所: 四半期報告書

経済の成長スピードの減速に留まらず、マイナス成長までを想定しているようだ。

三菱商事の業績は?

第1四半期 収益 3兆9,413億円(前年同期比+1.70%)

第1四半期 売上総利益 4,839億円(前年同期比-3.78%)

第1四半期 四半期純利益 1,612億円(前年同期比-21.14%)

三菱商事の2019年度第1四半期業績は、増収減益。

伊藤忠商事

当第1四半期連結累計機関における世界経済を概観すると、米国雇用・所得環境の改善を背景に堅調な景気拡大を維持したものの、ユーロ圏は先行きへの不透明感から成長が鈍化、新興国においても中国で輸出の低迷により停滞が続くなど、減速の動きが広がりました。米中通商協議や英国のEU離脱交渉の行方は依然として不透明のままであり、先行きを見通し難い状況が続いております。

出所: 四半期報告書

米国内経済は堅調としながらもユーロ圏、新興国は減速し、見通しが立て難い状況が続いているとのこと。

伊藤忠商事の業績は?

第1四半期 収益 2兆7,267億円(前年同期比+4.35%)

第1四半期 売上総利益 4,333億円(前年同期比+44.24%)

第1四半期 四半期純利益 1,473億円(前年同期比+29.92%)

伊藤忠商事の2019年度第1四半期業績は、増収増益。

三井物産

当第1四半期連結累計期間の世界経済は、米国の景気拡大テンポが緩やかになり、中国も一段と減速したことから、成長の鈍化が続きました。

米国は、良好な雇用所得環境を背景に個人消費は底堅く推移するものの、減税効果が徐々に剥落すると見込まれるため、景気拡大のペースが落ちていくと予想されます。また、欧州では、輸出は回復基調にあるものの、英国のEU離脱の行方など不透明要因を抱え、成長鈍化が継続すると思われます。日本では、引き続き輸出が弱い動きとなっており、景気の停滞が懸念されます。新興国については、中国では政策による一定の下支えはあるものの、米中貿易摩擦の影響もあり景気減速が続くと予想されます。またブラジルやロシアでは個人消費や設備投資が頭打ちとなりつつあり、成長の鈍化が見込まれます。

世界経済は、全体として、停滞感が強まっており、米中通商協議の行方や主要国の政策動向など、今後の情勢には引き続き注意が必要です。

出所: 四半期報告書

世界経済の景気拡大テンポが緩やか、かつ新興国の成長は鈍化している。

総じて、世界経済全体に停滞感が強まっているとのこと。

三井物産の業績は?

第1四半期 収益 1兆6,331億円(前年同期比+4.94%) 

第1四半期 売上総利益 2,092億円(前年同期比-4.21%) 

第1四半期 四半期純利益 1,250億円(前年同期比+5.57%)

三井物産の2019年度第1四半期業績は、増収増益。

ただ売上総利益は減少。

住友商事

当第1四半期の世界経済は概ね堅調に推移しました。米国では個人消費や設備投資を中心に経済は拡大しています。ユーロ圏では景気回復の動きは続きていますが緩慢なものとなっています。中国では減速傾向ではありますが安定成長を維持しています。アジア周縁国は堅調な経済成長が続いています。中南米の景気回復の動きは横ばい圏内にとどまっています。なお、国際商品市況では原油価格は減産効果が薄れたため下落し、そのほかの多くの商品は通商問題の拡大とその長期化リスクが意識され低迷が続いています。

国内経済は、低失業率も手伝って個人消費は堅調に推移しています。設備投資は回復の動きが続いています。輸出は米中貿易摩擦の影響から世界的に需要が弱まっていることから減少し、貿易収支は赤字へと転化しています。

出所: 四半期報告書

世界経済は概ね堅調に推移しているとのこと。

住友商事の業績は?

第1四半期 収益 1兆3,131億円(前年同期比+6.69%)

第1四半期 売上総利益 2,281億円(前年同期比-0.81%)

第1四半期 四半期純利益 797億円(前年同期比-12.71%)

住友商事の2019年度第1四半期業績は、増収減益。

世界経済の動向 まとめ

4社共通:米個人消費は強い

総合商社4社2019年度第1四半期PL業績

総合商社4社2019年度第1四半期PL業績

総合商社4社2019年度第1四半期PL前年同期比

総合商社4社2019年度第1四半期PL前年同期比

三菱商事【増収減益】:グローバルに減速感、世界経済は緩やかに反転の兆し。

伊藤忠商事【増収増益】:ユーロ圏成長鈍化、新興国は減速の動き。

三井物産【増収増益】:世界経済、全体として、停滞感強まっている。

住友商事【増収減益】:世界経済は概ね堅調に推移。

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